膝が痛くて悩んでます!

スポーツをしていて膝を痛めた方や、年齢と共に膝が変形し痛みがある方など、膝に不安を抱えている方は少なくないと思います。

膝の痛みと言っても色々な疾患やケガがあります!

・変形性膝関節症・膝関節捻挫・膝蓋骨脱臼・半月板損傷・関節水腫(水が溜まる症状)・棚障害などがあります。

今回は変形性膝関節症についてです。

目次

  1. 膝関節の構造
  2. 変形性膝関節症とは
  3. どういう方に多いの?
  4. 症状が強くなっていくと
  5. 治療方法
  6. 私達が見た膝の痛み

膝関節の構造

膝関節はいくつかの骨と靭帯で構成されています。

膝を構成する骨は、大腿骨・脛骨から構成され、関節前面には皆様も知っている膝蓋骨が存在します。

大腿骨と脛骨を繋ぎ止めるように前十字靭帯と後十字靭帯があり、その大腿骨と脛骨の間には、半月板と言うクッションの役割のような軟骨組織が存在します。

 

変形性膝関節症とは?

スポーツをやったり、色々な場所を歩いたり長年使い続ける膝。膝の変形には2種類あります!

① 老化や肥満などが原因とされる一次性変形性膝関節症

② 外傷歴や先天性あるいは後天性の膝関節疾患に続発する二次性変形性関節症

があります。

普段から体重や重力など荷重がかかる関節が膝関節と股関節があります。

長年荷重をかけた関節は、骨棘形成、関節裂隙の狭小化、軟骨骨化の硬化、関節裂隙の消失などがレントゲンで判断され診断されます。

どういう方に多いの?

変形性膝関節症は1:4で女性に多くみられます。これは女性の閉経後のホルモンバランスの乱れが影響しているのではないかと言われています。

50歳以上になると数多くの方が膝に不安や痛みを感じる人がほとんどですが、1000万人以上の方が変形性膝関節症での痛みで悩んでいる方がいます。

変形性膝関節症になってから色々対策を行うのは大変です。体重を減らすようにと言われたが運動すると膝が痛くて、とお悩みをお聞きする事があります。

でも痛みを我慢しているとどうなってしまうでしょう?

症状が強くなっていくと

初期症状として、歩行始めに痛みを感じたり、朝起きた時膝がこわばる、動きが鈍い、階段の昇り降りに多少痛みがあるからスタートし、進行していくと、膝が上手く伸びない、歩行時に痛みが強くなり歩けなくなる、階段を休憩しながら昇り降りをするが時間がかかるなど痛みが頻繁に現れてきます。

症状としては簡単な痛みから、むくみのような腫れ、熱を持った腫れ、関節に水が溜まるなどが現れてきます。

膝関節は徐々に軟骨がすり減り、屈伸運動が困難になってきます。そして最終的に軟骨が消失し、骨と骨が衝突することで痛みは強くなっていきます。O脚やX脚となる場合もあります。

 

変形性は放置して治るものではありません。また変形している場所も治るものではありません。

普段から変形に対して気をつけることが大事です。

治療方法

初期の場合

保存療法になります。運動療法や生活習慣の改善など行い、悪化させないようにすることが大事になります。

悪化させない為に膝の負担を減らします。

①体重制限

②ヒールなどの靴を履かない

③膝に負担がかからない歩行方法指導

④正しいトレーニング指導

悪化した場合

薬物療法(痛み止めや湿布など)

ヒアルロン酸注射

手術 ①関節鏡内視鏡手術 ②人工関節置換術

私達が見た膝の痛み

今回は変形性膝関節症について説明しましたが、変形性関節症の治療は整形外科での治療になります。

しかし、色々な患者様が来院していただき、中には変形性の症状と判断した場合、連携しています整形外科に御紹介させていただきます。

膝の痛みは、急に痛みがでてきたりします。スポーツをやっていて原因がわからないで膝に痛みがでることもあります。しかし少しの痛みや不安がある場合は、必ず来院ください。

膝は一生使い続ける場所です。痛みが無い状態で使い続けることは、今からしっかり気にかけてあげることが大事になります。

変形性膝関節症になると、転びやすくなったり、変形している為小さな動きで他の靭帯など痛めたり、筋肉を傷つけたりする患者様もたくさんいます。是非膝に痛みを感じた場合は来院ください!